2003年3月25日 JMIU・金属労働研究所合同プロジェクト
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「可能なことから、急いですすめよう」

当面の緊急提言
[ INDEX ]

1)魅力ある金属製造業をつくり、人材を確保する

(1)

いま中国における金属製造業で働く労働者は、 日本と目の輝きが違うと多くの研究者がいう。

また、「優秀大学卒業の技術者などが、ほとんど製造業に就職する」という。

新たな技能や技術、知識の吸収など、 日本の高度成長時代を思い出させるようである。

それに比べて、日本の金属製造業は「3K(きつい、汚い、危険)職場」、 それに「給料が安い」といわれて青年から敬遠され、 成績優秀な学生は、官公庁や金融関係などに多く職を求めている。

(2)

これは日本の金属製造業が、 労働条件や仕事の環境の悪さなど、魅力に欠けているからである。

とくに、中小企業の置かれたきびしい経営環境は、 経営者ですら「子どもに後を継がせたくない」という状態が広がっている。

しかし、そういうなかでも、 金属製造業のものづくりに魅力を感じた青年が、 職場に次々に入ってくるという事実もある。

それは、「ものづくりは、自分の知恵や工夫で、大きく変化発展する」ということを、 さまざまな機会でつかんだ若者たちである。

どんなにきびしくても、金属製造業には発展があり、 この職場は金属労働者自身がまもるという誇りをもって働き続けることが大切である。

すでに述べた金属製造業の重要さからしても、 魅力ある金属製造業・ものづくり企業の発展を国の経済政策の基本とするとともに、 国民的な合意にまで高める必要があり、 そして人材が確保できるようにしなければならない。

(3)

ものづくり技術・技能の伝承では、 大企業における「成果主義」によって「後輩に教えない」という風潮の広がり、 また不安定雇用労働者の導入による技能蓄積の困難さなどによって「技能養成システム」が壊されており、 歯止めが必要になっている。

また中小企業の技術的衰退が深刻になっており、 中小企業の後継者や技術・技能者養成の公的・協同の職業訓練システムが必要になっている。

これは、青年の就業困難の状況からも、有給で受講が可能になるようにすべきものと考える。

(4)

金属製造業は今後も発展する夢のある産業である。

科学技術の進歩が、正しく労働者・国民のために役立てられれば、 それは地球世界の生活、文化の向上と平和に結びつくものである。

このような意味をもつ金属製造業としての振興策が求められる。

NOTES
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