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【相談内容】Tさん(女性事務)は、ソフト設計会社(従業員二十人)で勤続五年の正社員。これまで年俸三百万円でした。一人しかいない事務職のTさんだけが、社長から「四月から二百万円に引き下げたい」と、三〇%以上の賃下げ提案をされました。一人で悩んでいましたが解決の見通しがなく、地域労連に相談しました。
【活動と解決】労働組合に入って会社と交渉し解決するようアドバイスがあり、JMIUを紹介され地域支部と詳しく相談、JMIUに加入し、交渉で解決することにしました。
ただちに会社に出向き、「組合加入通知書」と組合の同意なく賃金・労働条件を変更しないことと「申し入れ書」を社長に提出しました。二回の交渉で一週間後に、二十万円ダウンの年俸二百八十万円で話し合いが成立し、「合意書」をかわしスピード解決しました。その後、通勤手当の支給基準が定められていないため、通勤手当が支給されていない社員(Tさんを含め数人)にその理由を明らかにするよう求めました。会社は「直線で一・二キロメートル以上は支給」との「内規」を作成し、組合に提示しました。 連続赤字の経営状況であり、新たなリストラをおこなってくる可能性があります。Tさんは、引き続き組合員としてがんばっています。(つづく)=執筆者=岡崎巌(JMIU東京北部地域支部委員長)