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「高校や大学を卒業しても安定した仕事につけない」「何年もまともな賃上げがなく、将来の見通しがたたない」「まわりは好景気というが、いっこうに利益が出ず、中小企業は先が見えない」「成果主義のつよまりで、職場がぎすぎすし、安心して働けない」。
大企業がバブル期を上回る史上最高益をあげるいっぽうで、労働者の雇用とくらし、中小企業をめぐる状況はより深刻さを増しています。安定した就職を求めながらも、派遣や契約、アルバイトでしか就職できない若者の増大は、青年の生活・将来にとどまらず、日本社会の未来にとっても大きな問題となっています。
いま、職場・地域で、「何とかしたい」と願う労働者の、新たな動きがはじまっています。
「もうガマンできない」「労働組合をつくってみんなでたたかおう」と、勇気を出して立ち上がる仲間、「頼りになるところがほしい」と、一枚のチラシを見て労働組合に加入し、みずからの権利を主張しともにたたかう未組織の仲間、「たたかう労働組合でなくては、雇用も権利もまもれない」と変化する仲間が増えています。現状を何とかしたいと願う労働者の思いは日々高まり、広はんにひろかりはじめています。
二〇〇六年春闘で私たちは、財界の「春闘解体」に立ち向かい、「若者に雇用を」「すべての仲間の賃上げを」の二つをスローガンにかかげ、職場のすべての労働者の団結、社会的な世論をつくる「攻めの春闘」をたたかいぬきます。一人ひとりの要求を大切にし、団結の輪をひろげ、地域の共同をひろげ、社会的な世論をつくり要求の前進をかちとろうではありませんか。
先の総選挙では、「改革」への幻想をふりまいた小泉自民党が圧勝しました。しかし、得票は与党を合わせても五〇%であり、「七割の議席」はまさに小選挙区制効果によるものでした。いま、直後から飛び出した閣僚の「消費税増税」発言、イラク派兵の一年延長、靖国参拝強行や憲法改悪に向けた国民投票法案審議のための特別委員会設置、「小さな政府」の名による公務員賃金切り下げと人員削減、一方的な首切り・労働条件切り下げを合法化する労働契約法制づくりなど、小泉内閣のくらしと雇用、憲法へのあらたな攻撃への「不安」がひろがっています。
小泉内閣・自民党の「改革」の真のねらいは、二〇〇七年での消費税増税と憲法改悪です。国民のくらしと民主主義を根底から破壊し、「戦争をしない国」から「戦争をする国」へと日本のあり方を大転換させるこのくわだてとのたたかいは、戦後日本の労働運動と民主主義をかけた歴史的なたたかいとなります。庶民大増税と憲法改悪をゆるさないために、職場と地域で、「くらしをまもろう」「九条と平和、憲法をまもろう」の声と運動を大胆にひろげながら、さらに大きな共同をつくりあげようではありませんか。
職場のすべての仲間のみなさん。金属情報機器関連の職場で働く仲間のみなさん。くらしと雇用をまもり、平和のうちに生きる権利と日本の未来のために、職場の団結と金属労働者の共同、地域における共同の輪を大きくひろげ、二〇〇六年春闘をともにたたかいましょう。