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「要求はただ、気持ちよく仕事がしたい、ただそれだけ」―。入社7年目の常盤佳隆さん(32)の組合加入の動機です。
大森クロムは、クロムめっきによる金属製品表面処理をおこなっている従業員40人(大森本社)ほどの小さな会社。20人の正社員のほかパートや派遣もいます。業績は順調に推移しています。
しかし組合が定年退職で小数になった数年前から、おかしなことが次々とやられはじめました。 一時金が本来支給される額から大幅にカットされている青年がいたり、寮費本人負担が20%から50%に突然引き上げられたり、春闘ではずっとあった3千円の定昇が「定昇はそもそもない」と一昨年から1,500円の回答を押し付け(今春闘は5千円)、「おかしいじゃないか」とたたかう組合にたいし、「春闘が未解決」だからと、妥結した一時金の支給を拒み、一方で非組合員には支給するなど、労働組合無視の不当労働行為がくりかえされました。
定昇問題と一時金問題は不当労働行為として現在東京都労働委員会で争われ、会社の主張がことごとく崩れています。
分会は、この数年、いろんな機会に青年への声かけをおこなってきましたが、ここにきていっきに加入者が生まれたのには「思い切って加入をよびかけた」ことと、「いい職場にしたい」との職場のつよい思いがありました。
そのなかでも、入社直後から組合員としてがんばってきた杉村正留さん(30)が力を発揮しました。
熊坂分会長は「仕事のうえでも職場のリーダーである杉村くんへの青年の信頼が大きい」といいます。その杉村さんは、「まえから声かけはしてきた。最近、会社のやり方がひどくなるなか、なんとかしたいとみな自分なりに考えた結果」といいます。