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原告と真剣に向き合え ―担当裁判官を忌避

横浜地裁で日産非正規切り裁判原告

日産自動車と日産車体から非正規切りされた5人のJMIU組合員が、地位確認などを求め横浜地裁で争っている裁判の6月5日の口頭弁論で、原告側は現状の裁判指揮のもとでは公正な審理が保障されないとして、担当する阿部正幸裁判長ら3人の裁判官の忌避(同事件の審理担当職務からの排除)を申し立てました。
 同裁判は2009年5月12日の提訴以来、3年間におよぶ弁論がおこなわれ、いよいよ訴訟の帰趨を決する証拠調べ・証人尋問に入ろうという段階でした。
 裁判はこの3年間、深見敏正前裁判長のもとで進行。この3月、同裁判長が自ら「判決を書きたい」が、秋には主任裁判官(左陪審)が異動予定のため、夏季休廷期間前に証拠調べを終える必要があるとして、6月5日、7月5日・10日・19日、いずれも終日という異例の集中審理を提案。そのため原告・弁護団は、数人の証人申請を断念するなど調整してきました。

ところが、深見裁判長は4月、突然移動し、東京地裁から阿部正幸裁判長が着任。しかも「秋に異動予定」としていた主任裁判官が「異動の予定はない。原告らの勘違い」などと前言をひるがえすなど、集中期日設定の前提が虚偽によるものであったことが明らかになりました。
 こうしたもとで開かれた5日の裁判。原告・弁護団は当初予定のその日の証人尋問に備えながらも、「前提が崩れており、改めて必要な立証を保障する余裕をもった期日への変更、証人採否のやり直しを」と求めました。ところが阿部裁判長は、「期日は予定通り実施する」と、虚偽によって設定された集中期日に固執するなど、不公平な訴訟指揮に出たため、弁護団は「これでは相互の信頼関係が保てず、公正な審理を期待することができない」として、忌避を申し立てました。(「声明」参照)
 日本トムソン大阪高裁判決、ホンダ、いすゞの東京地裁判決と、非正規労働者を雇用の調整弁として切り捨てる労働者敵視の不当判決が続いているなかでの日産事件における異常な訴訟指揮。横浜地裁における今回の「忌避」申し立ては、裁判官にたいし、自らの人生をかけ必死の思いで裁判に望んでいる原告らの思いを理解し、裁判官も一人の人間として真剣に向き合うことを求めたものです。

声明はこちら


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