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実態無視の不当判決―論点さけ逃げる ―ホンダ「非正規裁判」東京地裁

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不当判決にたいし控訴したたかうことを決意する桜井さんと支援者(2月17日 東京地裁前)

ホンダ(栃木製作所)による2008年末の雇い止めは無効として地位確認・損害賠償など求め争ってきた桜井斉(ひとし)さんの事件で東京地裁(渡邉和義裁判官)は2月17日、原告側の訴えをすべて棄却する不当判決を出しました。
 桜井さんはホンダの期間社員としてエンジンバルブの完成品ラインで、正社員と同一の仕事をこなしてきましたが、契約は1〜3カ月の反覆更新でかつ、脱法行為の「クーリングオフ」を挟みながら11年間にわたって76回(会社資料)もの雇用契約・更新をくり返されたあげく雇い止めされました。
 原告側は、契約は「実態として期限の定めのない契約」であり、解雇権濫用・整理解雇法理が類推適用されること、一方的な「説明」をはじめ整理解雇四要件を満たしていない点など主張裁判の最大の争点でした。
 しかし判決は、労働者が置かれた実態を無視して、原告が「不更新条項」付の契約書と退職届を、「自らの意思に基き」「粛々と受け入れた」のだから、契約更新への「期待利益(期待権)」も「確定的に放棄した」ものなどと決めつけて雇い止めを有効とし、雇用の「実態」部分での判断をさけ逃げました。
 判決後の記者会見で生熊委員長は「実態から逃げ、労働者への敵意さえにじませた不当判決」。桜井さんは「残念な結果、納得できない。高裁で争う」と語りました。


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