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組合つくりたたかって4年半  正社員化34人
派遣切りは許さない―ハチマキ就労闘争に入る


派遣切りを許さず全員の正社員化へ決意を新たにする光洋シーリングテクノ分会の仲間。
前列中央が黒坂さん、同左端が矢部さん、同右端が仲村さん



 「がんばって働いても賃金は正社員の半分程度」「配置換えや解雇も好き勝手」「これじゃ若いもんが腐ってしまう」と、派遣労働者みずからが労働組合を結成(二〇〇四年九月)し四年余。「全員の正社員化」をめざす徳島・光洋シーリングテクノの仲間たちのたたかいは、1昨年14人、昨年末に20人の正社員化をかちとるなど、さまざまな困難をのりこえて着実に前進しています。

「まだやることがぎょうさんある」
 「これでやっとこどもをつくれる。妻も喜んでくれている。しかし、ヤッタ!という感じじゃない。個人的にはゴールかも知れんが、まだやることがぎょうさん残っとる」とは、シーリングテクノで働きはじめてまる九年になる黒坂和也さん(28歳)。
 今回、ともに正社員となった大西真一さん(26歳)は、勤続五年半、妻と小学五年生の三人家族。「コンビニでのバイトも経験したけど、こどもが生まれるということで、派遣でここに入った。最初から正社員になれたらいいなと思っていたので、正直嬉しい」と語りながらも、「だけど」と続けます。
 「組合員の半分以上がまだ期間工と派遣。矢部さん(分会長)はじめみんながちゃんとなるまでは喜べん」と。
 正社員になった人を含め、組合員の気持ちはまだ晴れません。ことあるごとに正社員化を妨害し続ける第二組合(連合JAM)と、その圧力に左右されてきた会社への怒りが収まらないのです。

連合JAMの執拗な妨害はねのけて
 これまでに正社員になったのは全体で34人、うち組合員は15人。組合員45人の雇用形態は正社員、期間工、派遣とちょうど三分一ずつ。
 組合旗揚げから四年余。偽装請負告発、派遣元からの解雇攻撃とのたたかいを経てかわされた2006年8月のJMIUと会社との合意=「偽装請負を解消し期間契約社員として直接雇用し、正社員化をはかる」=以降、職場の団結したたたかいによってかちとってきたものです。
 黒坂さんは、矢部浩史分会長(42歳)、仲村早途元副部分会長(38歳)とともに組合を結成した「三人の侍」の一人。その中から正社員が生まれたことに、組合員一人ひとりにとっても分会にとっても大きな意味をもっています。
 「黒ちゃんは大丈夫だろう」とだれもが思い、自らも疑わなかった一昨年の試験では、仲村さんとともに落とされました。「試験のみの点数でやれ」とのJAM労組の執拗な圧力がありました。
 今回はもっと露骨でした。「黒坂がなんで正社員になれるんだ」「JMIUの組合に入っていれば、だれでも正社員になれるのか」「これ以上、正社員化をおこなったら会社がつぶれる」――。こうした組合員個人、JMIUへの公然たる誹謗・中傷、期間工・派遣労働者の思いを踏みつける妨害がくりかえされてきました。
 分会とJMIU支部は連名で抗議文を出すなど反撃していますが、JAM労組はいなおっています。
 矢部分会長はいいます。「『絶対お前らはなれんぞ』と言われた、その三人の一人が正社員になった意味は大っきいもんがある」と。

「派遣切」許さない―闘争体制を強化
 勤続6年の仲村さんは、今回は試験を受けることさえできませんでした。近所の葬式に続く母の死で有給を使いきったところで体調をくずし、一週間欠勤があったために、年間五日までの「出勤率」に引っかかったからです。
 常々「仕事じゃだれにも負けん」と自負している仲村さん。「体調管理ができんかった自分が悪いけんど、みな試験の点数とるために仕事してるんじゃない。生活かけて一生懸命やっている。なぜそこをみてくれんのじゃといいたい」。
 シーリングテクノでも、いま雇い止めがはじまっています。昨年春260人いた派遣・「請負」労働者は現在187人。組合員には手を付けさせていませんが、派遣会社は「いまが(手を引く)潮時」などといってきています。現場も残業が減り、オイルシールの生産台数も激減しています。
 「新年早々には本格的な『派遣切り』の可能性がある。期間工の『最大2年11カ月問題』にもぶつかる。今年はある意味最大のヤマ場」と語る矢部分会長。
 分会は、秋闘からの要求である「正社員との均等待遇」をかかげ、年末16日からの組合旗掲揚、ハチマキ就労の闘争体制を強化しています。
(「金属労働新聞」2009年1月5日付)


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